大河ドラマなどの歴史ものを見ていると、小道具的に床の間のような場所に琵琶が置かれているところがある。日本国内で教育を受けた人は正倉院の琵琶を歴史の資料集で見た記憶があるはず。
けれど生演奏に接したことがある人は、身の回りを見てもとても少ない。同じ和楽器の箏や尺八・三味線の音色は知っていても、琵琶は未体験なのだ。そもそも演奏者の人口が少ない、演奏会をどこで開催しているのか? わからないなど理由があるだろう。
前回のブログにも書いたように、まず聴き手を増していかなければならない。そのためにはただ琵琶を弾いていればOKなのではなくて、どこか人の心にふれる表現を目指すことが大前提なのだろう。
砂からダイヤモンドではないが、多くの聴き手の中から自分も弾いてみたい! と感じる人が現れるまで、その努力を怠ってはならないと思います。