西洋音楽は、ざっくり分けるとクラシックとポピュラー、中世まで遡ると教会音楽と世俗音楽ということになるでしょう。日本の場合、貴族・武家によって保護された雅楽や能があり、対極に平家琵琶やかぶき踊りなどの大衆に近い芸能が見受けられます。諸行無常を語りながら「人々の憂い、やるせなさ、哀しみ」を代弁していた琵琶の語りは、心情的にはどこかでアメリカのリズム&ブルースに通じるものがあるように感じます。