1002地元に残る故事来歴から琵琶物語を作る2寺を破壊された普古は、致し方なく栄区中野町に小さな庵を建て暮らす。時は流れて慶長年間、鷹狩りの武士が普古の庵を訪れ「喉が渇いたので水はないか?」と言う。裏の水の口山(=現在の本郷ふじやま公園)から湧き出ている水を汲み、使い古した粗末な茶碗で水を差し出した。その水の美味しさに武士はたいそう感激する。(つづく)