朝ドラ「ブギウギ」で笠置シヅ子さんを取り上げています。当時は流行歌手でも音楽学校出の声楽家がメインストリートを歩いていた時代。笠置さんの発声はいわゆる「学校で教わる」声楽発声とは、一線を画しています。喋り言葉にリズムを乗せていくような表声つまり地声。だからこそ違和感なく耳に馴染み、身体の奥で反応するのでしょう。リズムはブギウギから遠いところにあるのですが、琵琶歌も地声です。違和感なく耳に馴染み、人の心の奥に染み込んでいく声を目指したいものです。