薩摩琵琶　丈水庵

リニアとは新しい時代の鉄道ではなくて、線上のものという意味で使います。音楽は一般に線上を動いていきます。時には和声進行を伴いながら。音符に記された音価が規定され、時間と並行しながら流れていきます。万国共通の記譜法で表されたのが、いわゆる楽譜ですね。
けれど、厳密な音価の指定がない音楽が、日本の伝統芸能には見受けられますし、武満徹が生前求めていた音楽にも感じられます。1人語りを足場に据えた琵琶楽にもその特性があります。その魅力をもっと多くの人と共有していきたいと感じています。