駅前広場でギターの弾き語りを聴いた。心地よい響きがマイクとアンプを通して広がっていく。生ギターはコードをストロークすることでヴォーカルを伴奏している。コードの押さえ方を覚えれば、すぐにたくさんの曲を歌えるので、ボクが若い頃はフォークソングが一大ブームであった。デュエットだけどサイモンとガーファンクルがボクのお気に入りだった。
翻って、我が国の琵琶はコードを弾かない。ボクは錦心流なので歌と同時に弾くこともない。むしろ歌の余韻を琵琶で繋げたり、完結させたりしているかのようだ。メインの料理の合間に口に運ぶ美酒のような役割だろうか?