名将上杉謙信は戦場に琵琶を持ち込んで弾いていたと言う。生死の境目を分ける戦場で琵琶を奏でるというのは、どのような心持ちであったろう? 凡人が思うには、張り詰めすぎず緩めすぎず、ちょうどよい緊張感を保つには、琵琶を奏でるという時間空間が最適だったのかもしれない。私たちは戦国時代武将ではないけれど、ちょうどよい緊張感を保って演奏に臨みたいと感じています。