薩摩琵琶 武部丈水の活動を紹介しております。

○0215  明智秀満の湖水乗切1

大河ドラマ「麒麟がくる」では描かれていなかったが、明智光秀の重臣明智秀満には、琵琶湖を馬で泳いで渡ったという伝説が残されている。
この伝説をもとにした曲が「湖水乗切」。琵琶語りの中では、明智左馬之助光俊として登場する。実際には琵琶湖の湖畔を馬で駆け抜けたのかもしれないが、敵勢堀秀政の軍隊が追うのを諦めたことを考えると、湖の中を逃げたのかもしれない。秀満は安土城から坂本城へと向かっているが、光秀の家族を守るためだったのだろう。しかし天王山の戦いで主君明智光秀が秀吉に敗れており、すでに勝敗は明らかな中での移動だった。
伝説では、馬で水海に乗り入れたのが、打出浜。現在ではびわ湖ホールが建っている辺りです。話の中で馬を松に繋いだ場所は唐崎。
かなりの距離であります。
このブログの表紙の湖は大津付近から琵琶湖を望んだ風景なのです。この沖合をウマで渡っていたことになるでしょう。

2024/2/15