薩摩琵琶　丈水庵

５月6日錦心流琵琶全国一水会藤沢支部の演奏会が開かれ、聴かせていただきました。私は小学校4年から大学を出るまで藤沢市で過ごしていて、会場の藤沢市民会館小ホールにもいろいろな思い出があります。流石に開館後56年も経つと座席シートなど、よく頑張っているなぁという感じでしたが・・・。
演奏会は、義経が、常盤御前に抱かれていた時から始まり、五条橋で弁慶との出会い、源平合戦を経て、奥州へ逃れ最後をむかえるまでを13話で語り継いでいく形式でした。
時に平家打倒の英雄として得意の絶頂にあり、又時には落武者としてどん底を迎え、振幅の大きな人生を送った義経の一生が、琵琶で語られることにより、イメージを膨らませて聴くことができました。
琵琶には、歌舞伎のような大掛かりな舞台装置や役者の演技はないのですが、情景描写・心理描写共に素晴らしい表現芸能であることを改めて認識させていただきました。