音楽評論と言えば、ボクはショパンやブラームスに対して最大の評価を送ったロベルト・シューマンを思い浮かべます。
音楽や美術を鑑賞するために、評論は欠かせない。どのような視点で接したらいいのか、よくわからないからです。
誰が聴いても感動する音楽があるのか? もちろんベートーヴェンは今も世界中にファンを増幅し続けていますが、生まれて初めて西洋音楽を聴く人にも同様の感動が生まれるのだろうか? もちろん二度三度と聴き込んでいけば、その素晴らしさに気づくことが多いのだろうけれど。
さて、話はジャンプして日本の伝統芸能。特に琵琶楽について。まず生まれてこの方琵琶の生演奏を聴いたことがない人が多い。大多数と言っても間違いない。だから時には「感動しました」と言ってくださる方がいる。しかし、これは大概の場合は初めて接した表現だからでして、二度目も三度目も同様の感想をもっていただけるものか、よくわかりません。
そこで音楽評論が必要だと思うのです。誰がどういう視点で聴いた時に、どう感じたか?
それを交流させることで、演奏者の技量は元より、聴き手の耳も育っていくのではないでしょうか?