研修会の後のお蕎麦屋さんでの会話。自分の師匠に「透明感のある声だけではダメ。嗄声(掠れ声)が使えるといい」と言われた人が多いことに驚いた。合唱団に所属して整数倍音を求められる環境にいるボクだけが指摘を受けていたわけではなかったのだ!
掠れ声と言えば、なにわ節の発声を思い浮かべますが、浪曲師も始めから最後までずっと掠れ声で語っているわけではない。
非整数倍音と整数倍音の特徴が、それぞれ使い分けられれば素晴らしいと思うし、美空ひばりはそれをやってのけていたと言われている。
練習を重ねながら、詩文のどこをどのようにうたい、発声すれば、より聴き手の気持ちをとらえることができるのか、勉強し続けなければなりません。