薩摩琵琶　丈水庵

琵琶は未だに絹糸絃を使用している楽器です。当たり前ですが、楽器は鳴らす素材によって音色が異なるので、絹糸の伝統が守られていることは素晴らしいと思います。
反面、絹糸は切れやすく、定期的にかなりの頻度で交換する必要があります。えっ、もう切れちゃうの？　と感じる時もあります。
それでも絹糸の音色は捨てがたい。ピアノやバイオリンなど西洋の弦楽器は、皆切れにくいワイヤーを弦に使っています。だから初心者のバイオリンはキーキー音を立てるのです。
引き継がれてきたやわらかくて繊細な音色が、今後も受け継がれていくことを願っております。